食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

アルコールは「7種のがんの直接の原因である」

Behind the headlines
Alcohol 'a direct cause of seven types of cancer'
Friday July 22 2016
http://www.nhs.uk/news/2016/07July/Pages/alcohol-a-direct-cause-of-seven-types-of-cancer.aspx
Mail Onlineが「たとえ一日グラス一杯のワインでもがんリスクが上がる:警告を発する研究が飲酒は少なくとも7つのがんに関連することを明らかにする」と報道した。このニュースはアルコールががんの原因であるというこれまでの研究の根拠の強さを評価したレビューによる。主な知見は既存の根拠は飲酒が7つのがん(喉、食道、肝臓、結腸、直腸、女性の乳房を含む)と関連することを支持する。関連は大量飲酒で最も強いが、例え少量から中程度であってもそういう飲酒が広範であることから相当ながんに寄与している可能性がある。がんについては「安全」なレベルがあるという根拠はないことも示唆する。
しかしこのレビューでは引用論文をどう同定して評価したのかを述べていないことに注意する必要がある。全ての研究が検討されたのかどうか不明でありこの結論はこの単独の著者の意見と考えるべきである。しかし飲酒とこの7つのがんの関連は既によく認識されている。最近更新された政府の助言でも飲酒に安全な量は存在しないと述べている。このレビューはその助言をさらに支持するものである。
(時々酒の発がん性を本当に知らなかったという人がいて驚く。)