食品安全情報blog過去記事

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二番目のEFSA食品中化学物質報告は「データの極めて重要な役割」を強調する

Second EFSA chemicals in food report underlines “crucial role of data”
15 December 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/161215
野菜の農薬?パーム油の汚染物質?肉の微量な動物用医薬品?この報告書は食品中の化学物質を監視し評価するために、2015年と2016年にEU加盟国と関係者が集めEFSAが分析したデータの要約を提供している。この協力は欧州の消費者の健康を守る意思決定者を支えている。
EFSAのコミュニケーションと対外関係局の議長であるBarbara Gallani氏は述べた:「この報告書はすでに公開されている私達の仕事を、より利用しやすく魅力ある形式で提示している。それはEU加盟国と関係者が行う重要なデータ収集の役割を強調し、データが引用されたオリジナルの科学的意見や報告書とEFSAの作業のソーシャルメディア報道へのリンクを含んでいる。
農薬、動物用医薬品、汚染物質
この報告書は2つの年次報告―残留農薬と残留動物用医薬品―と、最新の公衆の関心事項である製造副生成物への消費者暴露に焦点を当てている:食品中のアクリルアミド、植物油と食品中のグリシジルエステル類及び3-MCPD
概して、この報告書は農薬と動物用医薬品はEU基準への継続した高いコンプライアンス率を強調している。また食品中のこれらの製造副生成物の量に関するデータがどう意思決定者に伝えられ、これらの物質への消費者暴露をさらに減らす方法を同定するのに役立っているかも示している。
EFSAの任務にはリスク評価作業について欧州の人々と明確なコミュニケーションをすることを含んでいる。この報告書は一般人によりよい情報を提供することを目的としており、欧州委員会からの要請に関連している。
EU加盟国と関係者の重要な役割
EU加盟国と関係者は欧州全域で、植物、動物、食品と飲料の化学物質の量に関する情報を集め、監視し、分析している。この作業は国や欧州の機関に現場の実情を気付かせ、既存の管理の影響を測定するのに役立っている。また、もし新しい安全性評価や管理方法が必要であれば彼らがそれを理解し、将来の研究基金とデータ収集活動のための優先順位を設定するのに役立つ。
集められたデータは、この報告書で特集された製造副生成物の2事例のように、個々の物質のリスク評価に使用されることもある。

  • 食品中の化学物質2016:選ばれたデータ収集の概要

15 December 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/corporate/pub/corporatepubchemfood16