食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

食品添加物としてのカラヤガム(E 416)の再評価

Re-evaluation of karaya gum (E 416) as a food additive
EFSA Journal 2016;14(12):4598 [44 pp.]. 19 December 2016
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4598
カラヤガム(E 416)はEUで認可されている食品添加物である。国連食糧農業機関世界保健機関合同食品添加物専門家委員会(JECFA)は許容一日摂取量(ADI)を「特定しない」とし、一方食品科学委員会(SCF)はADI を12.5 mg/kg 体重(bw)/日とした。Sterculia 種のカラヤガムに遺伝毒性の懸念はなく、試験の最高用量である最大1,250 mg/kg bw/日で動物に毒性影響は起こらない。Sterculia 種のカラヤガムは4週間約100 mg/kg bw/日の用量でヒトに十分耐性がある。食品添加物としてカラヤガムを使用した場合の詳細暴露評価で安全上の懸念はなく、カラヤガムのADIは必要はない。使用によるカラヤガムの暴露は一部の人で腹部不快感を伴う量である成人一人当たり7,000 mg/日を超えてはならない。