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就寝直前に食べることを避けよう、研究結果が推奨

Avoid eating just before your bedtime, study recommends
Monday September 11 2017
https://www.nhs.uk/news/food-and-diet/avoid-eating-just-your-bedtime-study-recommends/
「何を食べるかでなく、いつ食べるかが問題だ:食事の時刻を正しく調整することが肥満を打ち負かす鍵であると研究により判明」と英国大手大衆紙の電子版Mail Onlineは報道している。
この記事は、米国で110人の大学生を対象にして行われた小規模な研究に基づいている。
研究者は、学生に活動検知モニターをつけてもらい、睡眠パターンを測定し、そしてどのくらいの量を、何時に摂食したかを観察した。
研究者は、いわゆるメラトニン分泌開始時刻(dim-light melatonin onset: DLMO)に特に関心をもった。DLMOは、身体が睡眠に備えてリラックスし始め、睡眠ホルモンのメラトニンを生成し始める時刻である。
我々の多くは、DLMOはたいてい午後8時くらいである。しかし、もし、交代勤務制の仕事をしているならば、その時刻は変わる可能性がある。
研究者は、体重が重い学生は一日の遅い時間、DLMO近くの時間にカロリーを多く取りがちであることを見出した。
このことは、活動の機会がより多くある一日の早い時間にカロリーを多く摂取するのが好ましいとする従来の根拠を増強するものである。夜遅くにたくさん食事をすることは、体脂肪の増加にも関連がある。
しかし、小規模で特定の学生を対象とした単発の研究であるため、生活スタイルや食習慣が体重に直接影響を及ぼすという証拠は、ほとんど示されていない。
提言されているように、常日頃たくさんの食事を就寝時間近くに摂ることが健康にとって最も良いことかどうかを熟考することは、賢明なことかもしれない。
一日の早い時間帯に食事をすることは、魔法のように痩せさせることはないかもしれないが、夜間の消化不良を防止することには役立つかもしれない。