食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 取り締まりにも関わらず、バジルソースは「海水よりしょっぱい」

Pesto sauces 'saltier than seawater' despite crackdown
Wednesday 4 October 2017
https://www.theguardian.com/business/2017/oct/04/pesto-sauces-far-too-much-salt-cash-study
塩と健康一致行動Consensus Action on Salt and Health (Cash)によると、英国のスーパーマーケットで販売されているバジルソースは政府の減塩キャンペーンにもかかわらず規制上限を超えた高いままで、一部は増えてすらいる
2009年の前回調査に比べてSacla’s No 1 Classic Basil Pestoは18%、No 5 Organic Basil Pestoは32%塩が増えている。CashはPHEにより厳しい対応を求めている。

  • カフェインとパーキンソン病:一人の研究者、二つの研究、そして反対の結果。何がおこった?

Health News Review
https://www.healthnewsreview.org/
(健康関連ニュースを監視している団体のサイト)
Caffeine and Parkinson’s: One researcher, two studies, and opposite results. What happens?
September 29, 2017
https://www.healthnewsreview.org/2017/09/156518/
2012年の8月、McGill大学の神経病学者Ronald Postuma医師が何人かの共著者とともにカフェインがパーキンソン病の症状を緩和することを示唆する研究を行い、Reuters, CBS News, Huffington Post, Fox Newsなどの大手を含む多くのニュースとして報道された。昨日Postuma医師はより多数の患者で長期フォローアップの結果を発表したが、先の研究とは違ってカフェインには改善効果はなかった。この新しい「ネガティブ」な知見は今日までのところ先の「ポジティブ」な知見ほど派手に報道されていない。一部のニュースは両方の研究を報道しているが5年前に報道した大手が新しい研究を報道していない。何故?
理由を想像する前に、2012年の報道の教訓を見てみよう。振り返ってみると2012年のNeurologyに発表された研究のニュースは概ねしっかりしていた。期間が6週間と短いことやカフェインの効果より既存の治療薬レボドパのほうが3-4倍大きな効果があるなどの警告はされていた。
何故これが問題なのか
これら二つの研究は、5年を隔てただけではなく、知見も異なり、我々に価値ある教訓を残す。
最初に、科学がどう進歩するのかを示している。つまり明確な答えを出すのが科学ではなく、常に疑問を問い続けるということである。この場合は2012年の結果は期待できる「ポジティブ」なものだったが研究者はそれに満足せず再現できるかどうか知りたかった。そしてそうではないことがわかった。「ネガティブ」な結果は先の「ポジティブ」な結果より印象的ではないかもしれないが重要な情報である。単により正確な情報というだけではなくさらなる研究に役立つ。
(中略)
Postuma医師の発言を振り返ると、彼は自分の研究を注意深く、自己宣伝無しに提示している。この種の自制的態度は必ずしも研究者の普通ではない。私は彼に5年前と今回とで違いはあるかと尋ねた。
「5年前のポジティブな知見のほうが2-3倍多く報道されたと思う。」と彼は言う。「ポジティブなニュースのほうがクリックしたくなるし、ネガティブなものはニュースにならないのでそのことは驚くにあたらない。」しかし彼が驚いたのは他のことである。
「私はいつでも限界や欠点も言っていたし報道も正確だった。しかしそれにも関わらず、私の患者がみんなコーヒーを飲み始めたのだ。私自身が彼らにこれは予備的な知見でしかないと言っても。そのことが驚きだった。これは報道のせいではない。書いてあることと頭に入ることは違うのだ。読者はしばしばひとつか二つのことを覚えたいと思い、注意点は消え、そして記憶に残ったことが脳内で事実になるようだ」
御存知のように、小規模予備的研究の結果はしばしばその後のしっかりした研究で覆される。それでもPostumaの患者はそのような予備的研究を根拠に、全ての警告や欠陥にも関わらず、何かをしたいと強く望んでいるのだ。
これはジャーナリストがそのような研究をどう扱うべきか、公衆に最初に伝えるべき研究は何かを考えるべき事例である。
(これは人間という生物の仕様なので・・。私達はみんな見たいものしか見えない。だから客観的指標で常に修正しないといけない)

FDAはホルマリン汚染食品を売っている業者に圧力
FDA keeps pressure on sellers of formalin-tainted food items
Myint Kay Thi |02 Oct 2017
https://www.mmtimes.com/news/fda-keeps-pressure-sellers-formalin-tainted-food-items.html
保健当局がred bean cakesにホルマリン汚染が検出されたことを警告しているというニュース。食品の保存目的で違法に使われ続けている。ホルムアルデヒドメタノールと水の混合物である。今年初めに地域政府が行った非公式調査で、紅豆餅の93.5%にホルマリンが使われていることが示された。一方豆餅では9.9%、麺や米の麺では9.6%だった

FDAはホルマリンを使用した工場を訴える
FDA to sue factories over use of formalin
https://www.mmtimes.com/news/fda-sue-factories-over-use-formalin.html

(red bean cakesは水ようかんとか今川焼きとか出てきてミャンマーのものがどういうのかわからない。ホルマリンって言ってるけど検出したのはホルムアルデヒド?)

FDAホルムアルデヒドを含む7000の「bean blood」の塊を破棄
FDA destroys 7,000 ‘bean blood’ chunks containing formaldehyde
By Coconuts Yangon Jul. 14, 2017
https://coconuts.co/yangon/news/fda-destroys-7000-bean-blood-chunks-containing-formaldehyde/
「bean blood」は食用のブタの血の植物ベースの代用品、とある


キャンペーンは禁止色素を半分に:マンダレーFDA
Campaign halves prohibited dyes: Mandalay FDA
Si Thu Lwin |04 Oct 2017
https://www.mmtimes.com/news/campaign-halves-prohibited-dyes-mandalay-fda.html
前の年に比べると、マンダレーの市場で禁止色素や化合物を含む製品を売っている店は半減した、マンダレーFDA のDr Kyaw Kyawは述べた
2016年8月には調べた1223検体中353が禁止色素や化合物を含んでいたが、2017年8月までには1222検体中たった(only) 193であった。
(Onlyじゃないよと言いたいけど)