食品安全情報blog過去記事

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貝毒警報—Taranaki、Waikato、AucklandおよびNorthlandの沿岸地域(拡大)

Shellfish biotoxin alert - Taranaki/Waikato/Auckland and Northland coastal regions (extended)
07 Dec 2017
http://www.mpi.govt.nz/news-and-resources/media-releases/shellfish-biotoxin-alert-taranakiwaikatoauckland-and-northland-coastal-regions-extended/
MPI (Ministry for Primary Industries: ニュージーランド第一次産業省)は、公衆衛生警報の範囲を広げ、Oakuraの南部にあるLower Kina Roadから北に向かってTauroa Reef Pointに至るまでのTaranaki、Waikato、AucklandおよびNorthlandの海岸線において、貝を採取したり、そこで採れた貝を摂取したりしないように国民に呼び掛けている。 この地域で採れた貝を食べた人は誰でも中毒にかかる可能性がある。
この地域の複数の場所から採取した貝の試料を定常的な試験に供したところ、PSP (Paralytic Shellfish Poisoning: 麻痺性貝中毒)の毒素が、MPIが設定した安全基準の0.8 mg/kgを超えて検出された。この地域で採れた貝を摂取して中毒を発症したと疑われる事例が何件か報告されている。
警報の対象地域は、以下のウェブサイトで確認できる。
http://www.mpi.govt.nz/travel-and-recreation/fishing/shellfish-biotoxin-alerts/
ムラサキイガイ、カキ、ハマグリ、ピピガイ、トヘロアガイ、ザルガイ、ホタテガイ、キャッツアイオイスター、ウニ、および他の全ての二枚貝を食べてはいけない。
重要: 貝を調理しても毒素を除去することはできない。
パウアガイ、カニおよびザリガニは、毒素がはらわたに蓄積するため、調理前にはらわたが完全に取り除かれていれば、まだ食べられる可能性がある。もし、はらわたが取り除かれていない場合、その内容物が調理工程の間に身を汚染する可能性がある。
以下のような中毒症状が、普通、摂取してから10分から3時間の間に現れる。
・ 口の周囲、顔面、および四肢(手首や足首より先)の無感覚および疼き(チクチクした感覚)
・ 嚥下困難および呼吸困難
・ めまい
・ 頭痛
・ 悪心
・ 嘔吐
・ 下痢
・ 麻痺および呼吸不全、重症な場合死亡
より詳しくは、以下のウェブサイトを参照されたい。
貝毒警報ウェブページ: http://www.mpi.govt.nz/travel-and-recreation/fishing/shellfish-biotoxin-alerts/
・ 貝の採取と採取した貝の安全な管理 [PDF, 1.4 MB]: http://www.mpi.govt.nz/dmsdocument/10748-collecting-shellfish-and-keeping-them-safe
・ 貝中毒の原因と症状: http://www.mpi.govt.nz/travel-and-recreation/fishing/shellfish-biotoxin-alerts/toxic-shellfish-poisoning/
・ 有毒なアオコについて: http://www.mpi.govt.nz/travel-and-recreation/fishing/shellfish-biotoxin-alerts/toxic-algal-blooms/
・ 海産物を採取する人向けの食品安全小冊子 [PDF, 654 KB]: http://www.mpi.govt.nz/dmsdocument/1058-food-safety-for-seafood-gatherers