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2017年12月6日のFSA理事会の討議事項要約

Summary of discussions at FSA Board meeting 6 December 2017
Last updated: 6 December 2017
https://www.food.gov.uk/news-updates/news/2017/16783/summary-of-discussions-at-fsa-board-meeting-6-december-2017
今回のFSA (Food Standards Agency: 英国食品基準庁)理事会では、FSAが所轄する英国食品犯罪部の進捗状況、その調査計画の見直し、ROF (Regulating Our Future: 今後の食品規制)計画、およびAMR (antimicrobial resistance: 薬剤耐性)について議論が行われた。
『脂肪燃焼』物質と呼ばれる毒性の強いDNP (2,4-Dinitrophenol: 2,4-ジニトロフェノール)による死亡件数の減少に貢献し、国際的なリーダーシップをとる役目を果たすようになっている。この部の威力の発揮には、FINN (Food Industry Intelligence Network: 食品業界機密情報網)からの情報などを活用することが欠かせない。活動を次の段階に進める上でも、政府からの費用の拠出も必要である。
ROF計画については、規制に基づいた民間保証方式への依存度を強め、食品の安全や衛生および規格に関し、管理方法や制度を検定する手法をさらに模索していく。ROF計画のこれまでの段階では優先順位の低かったCRA (Certified Regulatory Auditor: 認定規制査察官)の概念をさらに進展させる。
https://www.food.gov.uk/enforcement/regulation/regulating-our-future
AMRについては、動物生産部門と公衆衛生部門の協力、および国際的な協約や協働が行われており、今後の行動計画も是認されるところである。
さらに、今回の理事会では、今後の調査手法の見直しについても議論され、公的管理研究施設規定が優先事項であることが認められ、これは規制体制の改革、EU離脱計画、英国における今後の調査の方向性に影響を与える。
討議の内容はウェブサイトで参照できる。