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イチョウが「脳卒中後の脳の回復促進に役立つ可能性がある」との研究報告

Ginko may 'help boost brain recovery after stroke' researchers report
Tuesday December 19 2017
https://www.nhs.uk/news/neurology/ginko-may-help-boost-brain-recovery-after-stroke-researchers-report/
「繁華街で4.99ポンドで売られているハーブ系のサプリメント脳卒中の生存者における記憶力、知力および言語能力を高める可能性があると研究から明らかになった」と英国大衆紙の電子版Mail Onlineは報道している。この見出しは、GBE (Ginkgo biloba extract: イチョウ抽出物)が脳卒中後の回復に役立つかどうかを調べた中国の新しい試験に基づくものである。
イチョウは古代からある中国原産の木の一種である。その抽出物は中国の漢方薬で使用されており、英国でも様々な場所で入手できる。
中国漢方薬の支持者は、イチョウが記憶障害から耳鳴りに至るまで、広範に多くの症状に効果を示すと主張する。しかし決定的なエビデンスは数少ない。
この試験は、血栓が脳への血液供給を阻害して脳卒中になった348人を対象にして行われた。脳卒中は、身体的な問題を引き起こし、記憶力や集中力のような認知能力にも影響を与えることがある。
この試験では、アスピリンと併用してGBEを6ヵ月間服用した人では、ただアスピリンだけを服用した人と比較して、30ポイント制の認知能力検査において約1ポイント高い改善があったことが認められた。この差が有意であるかどうかは別の問題である。
研究が盲検ではなく、研究者が誰がイチョウを飲んでいるか知っており、先入観の要素が入り込む余地があった、ということに留意すべきである。
また、長期的な転帰や生じる可能性のある副作用は調べられていない。イチョウはいくつかの他の医薬品と相互作用を起こす可能性があり、抗凝血性を持つことが知られている。脳卒中から回復しつつある人は、医療従事者との相談なしにGBEを摂取すべきではない。