食品安全情報blog過去記事

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中年期に体力維持に努めていた女性は「認知症になるリスクが低い」

Women who stay fit in middle age 'have lower dementia risk'
March 15 2018
https://www.nhs.uk/news/neurology/women-who-stay-fit-middle-age-have-lower-dementia-risk/
「中年期に体力維持に努めていた人は認知症になる確率が88%低いことが研究で示された。」と、イギリスの日刊タブロイド紙The Sunは報じている。
この長期間にわたる研究は、スウェーデンの191人の中年女性を対象に実施された。参加者は1969年に単回の体力測定を受けた。体力水準の高かった女性は、低かった女性と比べ、認知症となる確率がはるかに低く、認知症を発症した事例でも、そう診断される年齢は平均で10歳以上高かった。
この研究は、体力がその後の人生のより良い精神的健康と結びついているという根拠を強めるものである。ただし、被験者数は比較的少なく、また観察に基づいている研究であるため、体力水準が高いことが認知症を防いでいることを確信することはできない。
例えば、遺伝的特質が体力水準にも認知症のリスクにも影響を及ぼすため、被検者の女性の遺伝子が結果に大きく関係していた可能性がある。また、1969年は、ヒトの遺伝子を細部にわたって分析する技術が利用できる状態ではなかった。
それでも、行動的であることは、健康的な食事を摂り、喫煙をせず、アルコールは節度をもって飲み、血圧やコレステロール濃度のチェックを続けることと合わせ、認知症になる可能性を減らす最も良い方策の1つであることは間違いない。認知症のリスクを低減する方法については、以下のウェブサイトでより詳しく記載している。