食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 匿名の学者は「搾取的」出版に目を光らせ続ける

Natureニュース
The undercover academic keeping tabs on ‘predatory’ publishing
16 March 2018
https://www.nature.com/articles/d41586-018-02921-2
Beallのリストが閉鎖されてから、疑わしい出版社のブラックリストが求められている
昨年図書館司書Jeffrey Beallの「搾取的」学術出版社リストが無くなったとき、オンラインのあちこちにアーカイブされたコピーがすぐに現れた。1年以上経って、少なくともその複製ブラックリストのうちのひとつは匿名の管理者によって維持されてますますリスト数を増やしている。このことは搾取的出版社ブラックリストへの需要があることを示す
有料のものもある

例えば
Stop Predatory Journals
https://predatoryjournals.com/

(Predatoryではないのだけれど
松永さんが「問題がありすぎて−記事化してはいけない」と言っているこれ
コーヒー生豆に含まれるクロロゲン酸 高齢者の認知機能改善 米沢栄養大の加藤准教授ら実証
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180316-00000015-khks-soci
写真で自慢している「論文」なんだけど、雑誌は
Evidence-Based Complementary and Alternative Medicineで、この雑誌の創刊に関わったEdzard Ernst教授が
EBCAM: an alt med journal that puzzles me a great deal
Published Sunday 01 May 2016
http://edzardernst.com/2016/05/ebcam-an-alt-med-journal-that-puzzles-me-a-great-deal/
「この雑誌に現在発表されている論文のほとんどは役にたたないゴミuseless rubbishである」と言っている代物。
世の中には「そこで発表してしまうとむしろマイナスの業績になる雑誌」がある、ということはもっと知られたほうがいい)

  • Taco BellのもとチーフはChipotleのかつての勢いのある成長をとりもどすことができるか?

Can Taco Bell's former chief restore Chipotle's once-sizzling growth?
By James F. Peltz Mar 14, 2018
http://www.latimes.com/business/la-fi-chipotle-comeback-20180314-htmlstory.html
2015年遅くの食中毒以降苦闘していたChipotleはチーフマーケティングオフィサーのMark Crumpackerの退陣を発表し創業者のSteve Ellsは会長として留まるものの次期CEOはBrian Niccolとなる。
食中毒の影響が大きかったのは成長力だったブランドイメージが「フレッシュでオーガニック」だったから。Taco Bellに対抗してきた文化がTaco Bell出身者をCEOに据えることになる
(1993年創業からのイベント史あり。)

  • 福島の災害から7年:米国の水に放射性物質はほとんどない

7 Years After Fukushima Disaster: Little Radioactive Material in US Waters
By Laura Geggel, Senior Writer | March 11, 2018
https://www.livescience.com/61986-fukushima-anniversary-radiation-levels.html
この7年間の環境放射線監視についての丁寧な解説
測定されてはいるが極めて微量で誰にも有害影響は与えないだろう
世界には400の原子力発電所がありすの多くは沿岸や川のそばであり、得られたデータは事故の際の予測に役立つだろう

  • 「毒される楽園」映画のレビュー:弁護士がハリウッドに行くと

“Poisoning Paradise” Film Review: When lawyers go to Hollywood
Posted by riskmonger on March 19, 2018
https://risk-monger.com/2018/03/19/poisoning-paradise-film-review-when-lawyers-go-to-hollywood/
「Poisoning Paradise」というドキュメンタリー映画が人権に関する国際映画祭とフォーラムで上映された。子どもが遊んでいる画像に埃や酸素に「揮発性の化学物質汚染」、農業は「野外実験」で農家は防護服を着ている。この映画は弁護士が裁判活動の一環として作ったもので農薬会社からお金を巻き上げることが目的である。この映画には重大な倫理的問題があり大嘘が含まれる。
この映画を見て満足した人権擁護活動に熱心な人たちは、彼らが攻撃対象としない大企業によって販売されて実際に多くの人をがんにしているよく知られている発がん物質−お酒−を飲みに行った。映画のタイトルはPoisoning ParadiseではなくPoisoning Paradoxにすべきだろう
(いろいろ略)

  • Prop. 65ワールドの最新情報:加工肉、チョコレートの鉛とカドミウム、除草剤のグリホサート

The Latest in the Prop. 65 World: Processed Meat; Lead and Cadmium in Chocolate; and Glyphosate in Herbicides
March 15, 2018  by Downey Brand LLP
https://www.jdsupra.com/legalnews/the-latest-in-the-prop-65-world-53760/
Prop. 65ワールドにとって2月は忙しかった。ビジネスに影響するだろう二つの課題、加工肉とチョコレートの鉛とカドミウムについて進展があり除草剤のグリホサートで地方裁判所の判断があった。
ちなみに現在はコーヒーについて審議中(アクリルアミドの発がん性のため)
What We Know About Coffee And Cancer -- California and IARC, Take Note
Mar 12, 2018  Geoffrey Kabat
https://www.forbes.com/sites/geoffreykabat/2018/03/12/what-we-know-about-coffee-and-cancer-take-note-california-and-iarc/#4a7e8b4a457f

  • 英国の肥満対策が新しい米国との貿易協定で危機に、医師が警告

UK anti-obesity drive at risk from new US trade deal, doctors warn
Denis Campbell Health policy editor Sun 18 Mar 2018 23.00
https://www.theguardian.com/society/2018/mar/18/uk-anti-obesity-drive-risk-from-new-us-trade-deal-doctors-warn
英国のEU離脱後の米国との貿易協定でアメリカの食品が輸入されて肥満が増えると小児科医が警告
(どこの国でも同じような主張があるんだな)

Cocaine laced with fentanyl found in Weyburn: police
Mar 18, 2018
http://www.cbc.ca/news/canada/saskatchewan/weyburn-police-find-cocaine-fentanyl-1.4581837
カナダ。

  • 我々の食糧システムは修正できるか?

Can Our Food System Be Fixed?
March 18, 2018 by Brian Rinker
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/article/can-our-food-system-be-fixed
アメリカの栄養と公衆衛生分野での影響力の大きい専門家の一人、Marion NestleとのQ & A。3月19日にシェフで食品活動家のAlice Watersとのイベントを行うのでインタビューした。
アメリカ人が健康でないのは巨大農業、巨大食品、巨大食肉産業などのビジネスのせいであり、食品企業は敵であるという見解を語っている。それからペットフードを全て人間の食糧にできれば飢餓が減る、ペットが多すぎるとも言っている。昆虫は食べたくないらしい。学者というより活動家。でもあなたが食べ過ぎてしまうのは全て企業のせい、という主張を歓迎する人は多いだろう。)