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オーストラリアの農家は最新の農薬・獣医医薬品を世界で最初に利用できるようになる

Australian farmers get world-first access to latest agvet chemicals
https://mailchi.mp/apvma/apvma-media-release-australian-farmers-get-world-first-access-to-latest-agvet-chemicals
2 May 2018
オーストラリアの農家は、殺虫剤アフィドピロペンと線虫捕食性真菌ダッディングトニア・フラグランス(Duddingtonia flagrans)の微生物製剤を、オーストラリア農業・動物用医薬品局(APVMA)の認可を経て、世界で初めて利用できるようになる。
これにより、オーストラリアの農業業界は、野菜、綿花および畜産物の生産において、より安全で有効な害虫管理ツールを手に入れることになる。
アフィドピロペンは、綿花や野菜に集るアブラムシやシルバーリーフコナジラミの駆除に役立つ。Duddingtonia flagransの微生物製剤は、草食動物の胃腸管に寄生する線虫を駆除するために使われる飼料補完物質である。
APVMAは、農薬・獣医医薬品の規制で世界の先頭に立ち、最新の製品をいち早く認可登録することで、農薬・獣医医薬品製造者が安全な製品をさらに開発していくことを促し、オーストラリアの農業の生産性と動物衛生を高めていくことを目指している。
APVMAは、両製品の申請の審査を、化学的特徴の評価、残留物質評価、健康影響の評価、環境への影響の評価、および有効性の評価を経て、適切な時間枠で完了した。
これらの製品の製造者は、製品が世界の他の様々な市場で認可登録決定を受けるのを待ち望んでいる。
製品Versys Insecticideに含まれる有効成分アフィドピロペン、および製品BioWormaならびに製品Livamol with BioWormaに含まれる有効成分Duddingtonia flagransについての詳細は、APVMAの登録化学物質に関する公開データベースhttps://portal.apvma.gov.au/pubcrisから検索できる。