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タバコ、アルコールおよび違法薬物は、健康への世界的な脅威である

Tobacco, alcohol and illegal drugs 'are a global health threat'
May 14 2018
https://www.nhs.uk/news/medical-practice/tobacco-alcohol-and-illegal-drugs-are-global-health-threat/
「アルコールとタバコは世界的にヒトの健康に対する群を抜いて最大の脅威であり、違法薬物による害は足元にも及ばない」と、英国のオンライン新聞The Independentは報じている。
このニュースサイトは、世界におけるアルコール、タバコ、違法薬物の使用状況に関するほぼ最新(2015年)の情報を伝えている。
そしてこれらの物質がどれほど一般的に使用され、どのくらいの人々がそれらの物質に依存し、それらの物質がどれほど人々の健康を蝕んでいるかを考察している。
世界中で20%近くの成人が過去1ヶ月に大量に飲酒したと報告されている。約15%の成人が毎日喫煙している。過去1年間に約4%の成人が大麻を使用し、1%未満がオピオイド類、アンフェタミン類もしくはコカインを使用したと報告されている。
世界では、10万人につき111人がタバコ関連の疾患で、33人がアルコール関連の疾患で、7人が違法薬物の使用で死亡していると推定されている。
世界的に見ると、タバコやアルコールに関連した健康障害の事例数や死亡数は、違法薬物の使用によるものよりも多い。
実際、もしタバコやアルコールがほんの2、3年前に見つかったものであるならば、両方とも今頃クラスAの違法薬物リストに加えられていたということも考えられるだろう。
これらの知見を違法薬物が「より安全」であることを意味していると間違って解釈してはならない。
多くの薬物は、まだ明確に分かっていない長期的なリスクを含め、深刻なリスクをもたらすことが知られている。例えば大麻は、精神衛生上の影響を及ぼす可能性がある。