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5:2ダイエットに代わる効き目の有る新たな方法はあるか?

Is there an effective new alternative to the '5:2 diet'?
Behind the headlines
Friday June 22 2018
https://www.nhs.uk/news/food-and-diet/is-there-an-effective-new-alternative-52-diet/
「午前10時から午後6時までであれば何でも好きなものを食べてもたった12週間で体重低下が促進される」と、Mail Onlineは魅力的な見出しを掲げている。これは「断続的断食」として知られる方法についての研究報告に基づいた記事である。
最も良く知られている断続的断食ダイエットは、5:2ダイエットと呼ばれるものである。これは1週間のうち5日は普通に食事して、残りの2日は断食するというものである。今回取り上げた研究で研究者が検討したのは、断続的断食法の1種で「16:8ダイエット」と呼ばれるものである。
16:8ダイエットでは、16時間断食し、午前10時から午後6時までの8時間は好きなものを食べる。研究者は、人によってはこのやり方の断続的断食の方が認容性が高いかも知れないと考えている。
この研究は小規模なものであり、16:8ダイエットを12時間続けた群では、全体の平均体重が約3%減少し、1日当たりのカロリー消費は平均で341カロリー減少し、血圧も減少した。
このような好ましい結果は得られているが、この時間制限ダイエットの被検者は23名の成人だけであり、信頼性のある結論を導くには不十分である。体重低下も非常にわずかであり、肥満な人での3%は、3 kgほどである。
NHSが提示する減量プランは、食事と運動を織り交ぜたもので、1週間に最大1 kgの低下をもたらすようデザインされており、上記試験の12週間では12 kg減となり、より優れた結果をもたらすと考えられる。