食品安全情報blog過去記事

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コーヒーが早期死亡のリスクを減らす可能性を示す研究がさらに発表された

Another study finds coffee might reduce risk of premature death
Tuesday July 3 2018
https://www.nhs.uk/news/food-and-diet/another-study-finds-coffee-might-reduce-risk-premature-death/
「コーヒーをもう1杯飲もう!1日に6杯飲むと早期死亡のリスクが16%減る可能性がある。」と、Mail Onlineは報道している。この見出しは、コーヒーの摂取と死亡のリスクの関連を評価することを目的とした、米国主導で実施されたが英国人を対象とした研究に基づいている。
過去、医療専門家の中には、興奮や不眠につながり得るという理由で、カフェイン入りコーヒーを多量摂取しないよう警告する者もいた。
しかし、いくつもの研究が、昨年に我々が調べた最新の研究も含め、コーヒーの摂取が病気や死亡のリスクを低下させることに関連があるということを示している。
こうした背景に基づき、研究者は、約50万人の英国の成人に関するデータを調べた。これには遺伝学的データも含まれた。それは、特定の遺伝子に変異があると、カフェインの分解(代謝)速度に影響が及ぶことが、これまでの研究によって示唆されているからである。
本研究では、コーヒーの摂取は全般的に死亡のリスクを減らすことと関連があることが判明した。カフェインの代謝が平均より早いまたは遅いことを示す遺伝子を持っているかどうかで違いは生じなかった。
ただし、結果は大局的にみる価値がある。例えば、1日1杯未満のコーヒー摂取の場合、死亡リスクは6%低減しており、6〜7杯の摂取では死亡リスクが16%低減している。この差は小さすぎると考え、毎日より多量のコーヒーの摂取を正当化できないとする人もいるであろう。
これらの潜在的メリットは、コーヒーがカフェイン入りの場合でもカフェイン抜きの場合でも同等であった。したがって、夜よく眠るために、夜はもっぱらデカフェにしようと思われるかもしれない。