食品安全情報blog過去記事

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FSAIはある種の人工食用色素の摂取制限について助言する

FSAI Advises on Limited Consumption of Certain Artificial Food Colours
06 September 2007
http://www.fsai.ie/news/press/pr_07/pr20070906.asp
FSAIはある種の人工食用色素と子ども達の行動の関連の可能性についての英国の研究を承知している。これらの研究はEFSAに送られ評価され、必要であれば対応が執られる。
FSAIの副局長Alan Reilly氏によれば、「英国の研究は一部の人工食用色素の子どもの行動への影響に関するものである。この研究には二種類の食用色素混合物が使われ、子どもの行動への影響を調べている。この研究では個々の色素の影響を見ているのではなく、むしろ組み合わせの影響を見ている。この結果はある種の食用色素の混合物を含む一部のスナックフードを食べると一部の子ども達の多動が増加するという可能性を支持するものである。FSAIはこの初期所見をもとに、アイルランドADHD児の保護者はこれらの食用色素を含む食品の摂取を制限することを検討すべきと述べた。保護者は購入の際、食品の表示を読んで情報を与えられた上での選択をすることができる。
FSAIはEFSAと一緒にこの知見について議論を行い、更新情報を提供する。
この研究で使用されたのは以下。

タートラジンTartrazine (E102) (黄色4号)
ポンソーPonceau 4R (E124) (赤色102号)
サンセットイエローSunset Yellow (E110) (黄色5号)
ゾルビンCarmoisine (E122)  (日本では指定なし)
キノリンイエローQuinoline Yellow (E104) (日本では指定なし)
アルラレッドAllura Red (E129) (赤色40号)

(おおもとのFSAとLancetについては後ほど)