食品安全情報blog過去記事

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高タンパク質食は喫煙と同じくらい悪いわけではない

High protein diet not as bad for you as smoking
Wednesday March 5 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/03March/Pages/high-protein-diet-may-be-harmful-for-middle-aged.aspx
Daily Telegraphが「動物タンパク質の多い食事をしている人は毎日20本のタバコを吸うのと同じくらいのがんリスク」と報道した。喫煙の有害影響については何十年にもわたる極めて良い根拠があるが、肉が好きな人にとっては幸いなことに、この最新の、高タンパク質食との役にたたない比較は宣伝戦略の勝利のようである。この警告は50-65才のたくさんタンパク質を食べる人たちに死亡リスクが高かったという大規模研究のプレスリリースに記載されている。しかしながらこの研究ではアメリカ人の食事を一回24時間分評価したもので、65才以上ではがんやその他の原因での死亡リスクは高タンパク質食の方が低かった。この研究の解釈には、運動などの重要な要因を考慮していないなどいくつかの注意が必要である。多くのメディアが報道している高タンパク質食は「喫煙と同じくらい危険」という主張には根拠がない。我々はタンパク質を摂る必要があるがタバコは必要がない。